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「遅い・ダサい・狭い」が開発コンセプト!再エネ100%原付が発売

専用カーポートと併用すれば太陽光100%でも走行可能

再生可能エネルギー100%で走行できる2種類の超小型モビリティが、7月4日(火)に販売を開始する。「遅い・ダサい・狭い」という斬新な開発コンセプトに秘められた思いとは?

高齢者でも安心して乗りこなせる!

「“ダサい”と書いて“オサレ”と読む」──。

埼玉県上里町で太陽光パネル製造・販売などを手掛ける株式会社HTM-Japanが主張するとおり、今回発売される「原動機付三輪 こむぎっちカーミニ」と「こむぎっち電気バイク」は、共に昭和感の漂うレトロなフォルムと色味が目を引く。年配の人にとってはなじみやすく、若い世代にとっては見慣れない新鮮なデザイン…に映るかもしれない。

「原動機付三輪 こむぎっちカーミニ」。運転には普通自動車免許が必要。販売価格は59万8000円(税別)

「こむぎっち電気バイク」。原動機付自転車免許で運転可能。販売価格は26万8000円(税別)

両製品の特徴は、ガソリンを使わず電気のみで走ること。家庭用のコンセントにつないで充電することも可能だが、同社のソーラーカーポート「こむぎっちカーポート」と連結させると再生可能エネルギー(太陽光)100%で走行できることだ。このカーポートには5.4kW太陽光パネルが18枚設置されており、発電した電力を直接車両に蓄えることが可能となっている。

そして、“オサレ”なだけでなく“遅い”ことも開発コンセプトの一つ。

「原動機付三輪 こむぎっちカーミニ」の最高速度は時速40kmで、「こむぎっち電気バイク」は時速45kmだ。というのも、車を複数台所有している地方部のセカンドカーやサードカーとしての使用を想定しているため、高速道路などを走る必要性がないからだ。バスや電車などの公共交通機関が少なく、通院などの手軽な足が必要とされる埼玉県上里町のような郊外の地域で重宝されるのは間違いない。

また、三輪バイク型の「原動機付三輪 こむぎっちカーミニ」は、一見すると短所のような“狭さ”という長所もある。サイズは全長2240mm、全幅1190mm、全高1485mm。少子高齢化が進む町で、高齢者が自立して移動するためには車両が狭い方が扱いやすいのだ。

安全への意識はデザインにも反映されており、他社の三輪バイクには少ないシートベルトを採用している。そして、近年増えているブレーキとアクセルの踏み間違えなどによる事故を防ぐべく、ハンドルをバイクと同様の仕様にしていることも特徴だ。

地球環境と人間への“優しさ”をとことん追求した至極のプロダクトなのである。

フル充電で50km以上走れる走行性能を保持!

「原動機付三輪 こむぎっちカーミニ」は、モーターの出力が600W。充電時間は7~9時間で、フル充電では約50km走行することが可能だ。

「こむぎっち電気バイク」の方の充電時間は約6時間で、フル充電時の走行可能距離はおよそ55kmとなっている。いずれも充電器の価格は8000円(税別)となる。

7月4日(火)に発売を開始し、当面の販売対象地域は埼玉県全域と群馬県南部だが、他地域に拡大される可能性もあるという

通勤に利用する場合、勤務先に同社の太陽光発電システム付きの「こむぎっちカーポート」が導入されていれば、日中の勤務中に充電ができ、出勤や退勤での走行に使用する電気を賄える。

「こむぎっちカーポート」の参考価格は198万円(税別)で、寸法は高さが2200~3416mm、奥行きが6400mm、開口が6300mmだ。現在は埼玉県と群馬県限定で販売。今後の全国販売を見据えて代理店を募集している。

太陽光発電システムの出力は5.4kWで、太陽光パネル18枚を載せる

ちなみに、HTM-Japanの母体は製本と印刷業を営むプランという会社で、絵本を通じて子供たちに物事の大切さを伝えてきた。

超小型モビリティを開発した動機も、“世界と未来の子供たちのために環境を守りたい”という思いから。個人企業でありながら、さまざまな角度から環境・エネルギー問題と真剣に向き合い、行動に移していることに驚かされる。

今後、同社の取り組みが再生可能エネルギーをベースとした“持続可能な社会”のモデルケースになることを期待したい。

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