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応募アイディア 結果発表
総評
「住まい方×エネルギー」ということで難しいテーマだったと思いますが、生ごみの水切りや排出権取引、スモールハウスなど、さまざまなアイデアを駆使した提案でした。さらに、事業者視点に加え、エビデンスベースをもとにきちんと調べている点も評価すべきところで、年々レベルが上がってきていると感じています。一方で、サービスを選ぶのは人です。収益面も大切な要素ではありますが、本当に人に喜ばれるものは何か、人の心の本質に訴えかけるようなプランを考えてもらいたかったとも感じました。この経験を糧に、エネルギーの未来を皆さんが切り開いていくことを願っています。
林 泰弘
早稲田大学理工学術院 教授
同大スマート社会技術融合研究機構 機構長
同大卓越大学院PEPプログラム プログラムコーディネーター
最優秀賞
廃棄物発電を活性化させる生ごみの水切り促進アプリ「LivLoop」
LivLoop(早稲田大学・早稲田大学 大学院)
「発表する前から自信はありましたが、実際に最優秀賞を受賞することができ、非常にうれしく思います。クオリティの高いものをチーム全員で練ってきたつもりですので、その結果が実って本当にうれしいです。ありがとうございます」
KADOKAWA賞
「農耕×テレワーク」省エネルギーな住まい方の創出
赤松・大池(北海道大学大学院)
「このたびはこのような賞をいただき、大変光栄に思います。エンタメ性という評価をいただいた通り、暮らし方・住まい方の楽しさをもっとアピールできるような形で、事業を考えていければと思います。ありがとうございます」
審査員の評価コメント
KADOKAWA賞はエンタメ性や面白さを重要視していますが、独創性に富み、実現性もあるアイデアでした。コロナ禍によってテレワークが浸透する中、ややもすると単調になりがちな時間を豊かにする素晴らしいアイデアで、説得力もあったと思います。
EMIRA編集長
亀谷 潮太
TEPCO賞
個人向け排出権取引サービス「i-ETS」
NO2(大阪大学大学院)
「まずはこのような機会を設けていただき、ありがとうございます。エネルギー分野という幅広い分野の中で、このようなビジネスプランをつくり上げることができました。改めて、教えていただいた先生方や班員に感謝を伝えたいと思います」
審査員の評価コメント
排出権取引というテーマは、私自身も非常に参考になるところがありました。電力会社としても、カーボンニュートラルは取り組んでいかなければならない非常に重要なテーマです。実際、(事業に)取り組んでいく中では改善すべき点もあると思いますが、テーマ設定に加え、非常に説得力のあるデータだったと思います。
東京電力エナジーパートナー株式会社
お客さま営業部 副部長 高橋 徹
優秀賞
省エネテクノロジーレンタルサービス
Y-Labo(東京工業大学 物質理工学院)
「コロナ禍に伴う生活の変化から、何か地球環境にやさしいことができないかというのが着想のきっかけでした。資料の調査やビジネスモデルの構築、利益試算は苦労しましたが、いい経験になったと思います。ありがとうございます」
審査員の評価コメント
新型コロナウイルス感染症の影響によって、自分自身もそうですが、ここのところ多くの人が運動不足を感じています。そうした中で、(その課題を解決する)とても素晴らしい提案だったと思います。さらに、そこに省エネや発電量がきちんと見える(発電の見える化)といった内容が加味されたビジネスモデルに大変感心しました。
早稲田大学理工学術院 教授
同大スマート社会技術融合研究機構 住宅・建築環境研究所 所長
日本建築学会 会長 田辺 新一
優秀賞
スモールハウスによるコンパクトシティ実現
椙山女学園大学 現代マネジメント学部
「優秀賞という光栄な賞をいただき、とてもうれしいです。この賞はゼミ生みんなで取れた賞なので、ゼミ生みんなと喜びを分かり合いたいと思っています。ありがとうございます」
審査員の評価コメント
プレゼンの際はいろいろと質問しましたが、コンパクトシティやスマートハウス自体へのアプローチはこれから非常に重要になってくると思います。今回は「住まい方×エネルギー」というテーマでしたが、ライフステージによって住み替えるという住まい方自体の提案が、とてもいいなと思い、優秀賞に選びました。
O ltd. 代表
マカイラ株式会社 事業&ブランド開発プロデューサー
早稲田大学ビジネススクール ソーシャルイノベーション講師 大畑 慎治
審査員の評価コメント
コロナ禍による在宅時間の長さに比例して、生ごみの量も増えています。その中で、生ごみの水切りに着目し、資源循環、そして省エネにつなげるという着眼点がよかったと思います。さらに、ゲーム的な要素を取り入れ、普及・継続性を高めるアイデアが審査員にも高く評価され、満場一致で最優秀賞に決まりました。今後もこの経験を生かして、社会に羽ばたいていってほしいと思います。
早稲田大学卓越大学院PEPプログラム
林 泰弘