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一台三役!自転車とバイクが融合した次世代モビリティ

持ち運びにも便利な折り畳み式電動ハイブリッドバイクが発売

見た目は自転車、中身はバイク。それぞれの優れた面を兼ね備えた次世代モビリティ・glafit(グラフィット)「ハイブリッドバイク・GFR-01」(以下glafitバイク)の先行販売が先ごろ決定した。その登場に先駆けて、秘めたる性能を余すところなく紹介する。

外見はごくごく普通の折りたたみ自転車…だが!

まずはこちらの動画を見ていただきたい。


glafit BIKEの特徴を表した映像

glafitブランドを手掛けるのは、自動車関連用品の開発・販売などを行う株式会社FINE TRADING JAPAN(ファイントレーディングジャパン)。

開発のきっかけについて、glafit代表の鳴海禎造氏は「人々の移動をもっと便利で快適に、楽しいものにしたいという思いから製作が始まりました」と語る。その思いが形となったのがglafitバイクだ。

これは、自転車と電動バイク、またその中間の電力と人力を併用するハイブリッドバイクの、一台で三役を担う新しい乗り物だ。

走行をサポートする最大出力0.26kwの電動モーターは、リチウムイオンバッテリーからの電気エネルギーのみを動力としているため、静粛性が高く排気ガスも排出しない。さらにフル充電の状態で約45kmの走行を可能にする。

充電方法はいたってシンプル。付属する専用の充電器を本体に接続するか、電池を取り出して家庭用コンセントにつなぐだけでOKだ。

電池の充電方法は2通り。充電コストは1回のフル充電(約4.5時間)10円以下とコスパも抜群

重量も約18kgと電動機を有するバイクとしては軽量で、工具を使うことなく車体を折り畳むことができるので保管場所にも困らない。

通常サイズは一般的な16インチサイズの自転車程度の全長1250mm、全幅590mm、全高1050mm

折り畳むことで全長710mm、全幅395mm、全高620mmサイズまでコンパクトになる

さらに、電車やクルマなど他の移動手段と併用することもできるので用途も広がる。駅からの通勤や通学の手段として、出張や社外での打ち合わせ、旅行先などちょっとした移動手段としても活躍してくれるはずだ。

また、搭載する最新テクノロジーにも注目したい。

車体の鍵には指紋認証システムを採用することで、キーレス化を実現。優れた防犯性能とスマートな動き出しを実現した。指紋は最大20人分まで登録できるので、家族や友人との共有も心配ない。

走行のポイントは車体に備えたペダルの活用

そしてglafitバイク最大の特徴が、電動バイクながら車体にペダルを有すること。

これにより、人力と電動モーターという2つの動力を持ち合わせたハイブリッドバイクに仕上がっている。

3つの走行モードを備えることで状況に合わせた走行が可能

まずペダル走行モード。これは通常の自転車同様、ペダルをこいで運転する。このモードのメリットは車体の充電が切れた場合でも自走でき、さらに電動アシスト自転車のようにペダルが重くなることもないという。

次にハンドルのスロットルを操作することで、バイクのように走行できるEV走行モード。最高速度は35km/h、風を切る軽快な走りが可能だ。

最後がHV(ハイブリッド)走行モードで、これはいわば電動アシスト機能。ただし、電動アシスト自転車のように電動モーターによるペダルへのアシストではなく、メインの電力走行にペダルでこぐ力が補助的に加わり推進力を得ている。

glafitバイクのカラーバリエーション。左上:ファッションカーキ、右上:ホワイトツートン、左下:スーパーブラック、右下:ミカンオレンジ

これだけの機能・利便性を有しながら、販売価格は電動自転車並みの1台15万円を予定しているから驚きだ。

カラーバリエーションは上記のとおり全4種類が用意され、現在は全国のスーパーオートバックスでの先行販売(10月2日<月>から予約開始、11月下旬に店頭にて引き渡し予定)に向けて、急ピッチで製作が進められている。

進捗について鳴海氏は「今は各パーツの量産態勢に入っており、それを使って組み上げたもので最終チェックを行っている段階です。細かなところを微調整し、自信を持ってみなさんにお届けしたいです」と語る。

見た目は自転車のglafitバイクだが、法律上は原付扱いとなるため、第1種原動機付自転車を運転できる免許の携帯、ペダルモードであってもヘルメットの着用や車道走行、ナンバー登録、自賠責保険への加入が必須となっている。そのため、公道を走行する場合の対象年齢は16歳以上となる。

免許の取得率が下がっている昨今、この点は普及に向けて大きな壁になるかもしれない。しかし、制度は時代と共に改定されていくもの。

この電動バイクが普及すれば、間違いなく人々にはより便利な暮らしが待っているはずだ。

もしかすると“自転車での坂道走行がきつい”なんていうのは冗談になる時代が到来するのかもしれない。

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