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次代のボンドカーは規格外!1000馬力をたたき出す驚異のモンスターエンジンが間もなく登場

次世代の排ガス規制に適応し、公道走行もできる究極の内燃機関

アストンマーティンとレッドブル・レーシングが現在開発を進めているハイパーカー「Valkyrie(ヴァルキリー)」。2016年の計画発表から2年以上が過ぎた2018年12月12日、ついに搭載されるエンジンスペックの一部が明らかにされた。年々厳しさを増す排ガス規制に適応し、公道走行可能ながら1000馬力という圧倒的なエネルギーを出力するエンジンの詳細をお届けする。

1リッターあたりの出力は約154馬力!

2019年のデリバリー(納車)を目指して開発が進められる究極の公道走行可能車「Valkyrie」。

これまでイメージビジュアルは公開されていたものの、そのエンジン性能はベールに包まれていた。

アストンマーティンが2017年12月に公開した「Valkyrie」のイメージビジュアル。「空力の鬼才」との異名を持つレーシングカーデザイナー、エイドリアン・ニューウェイが手がける

現代のエンジントレンドの一つにシリンダーに強制的に空気を送り込むターボチャージャー付きエンジンがある。このシステムではエンジンの排気量以上のパワー出力が可能となるため、排気量の小さい軽自動車をはじめ多くの量産車に採用されている。

だが、「Valkyrie」には大気圧でシリンダー内に吸気する従来からの自然吸気エンジンが搭載される予定だ。この選択について、アストンマーティン・ラゴンダ社長兼CEOのアンディ・パーマー氏は、「一滴でも血管にガソリンが流れているものであれば、高回転型の自然吸気V12こそが、絶対的な頂点に君臨するエンジンだと考えるでしょう。素晴らしいサウンドを楽しみ、エモーショナルでエキサイティングな感動を味わうことができるのは、内燃機関エンジンをおいて他にありません」と車好きらしいコメントを述べている。

そして完成したのが「これを超えるエンジンが登場することはない」(アンディ・パーマー氏)と表現した6.5リッター65°V12エンジンだ。

新型エンジンは、長年パートナー関係にあるコスワースと共同開発。コスワースはかつてF1エンジンの供給も行っていた

重量は200kgを少しオーバーするだけだという

欧州では2021年に、さらに厳格化された自動車のCO2排出量規制が施行される予定で、各メーカーは電動化戦略を進めている。その中で、今回の内燃機関エンジンが実現した背景には、F1技術の導入が大きく関係している。

世界有数のエンジンビルダーであるコスワースがF1エンジン開発で蓄積したノウハウを惜しみなく投入した結果、新型エンジンの最高回転数は1万1100rpm(回転/分)に到達。このレーシングカー並みの超高回転型エンジンからは、最高出力1000馬力、最大トルク740Nmという爆発的なエネルギーが生み出される。

メルセデス・ベンツが市場投入を計画する「Mercedes-AMG ONE」も同じく1000馬力をたたき出すとされているが、これは1.6リッターのV型6気筒ターボエンジン、電動モーターやエネルギー回生システムを組み合わせてのもの。

排ガス規制に適合しながら、これだけのハイパワーを内燃機関エンジンのみで発揮することはまさに驚嘆のひと言だ。

さらにアストンマーティンも例に漏れず、2020年の中ごろまでにラインアップの100%HV(ハイブリッド車)化、2020年末には全車種の4分の1の完全EV(電動自動車)化を目指すとしており、Valkyrieにもバッテリー・ハイブリッド・システム(詳細は後日発表予定)が搭載される予定とのこと。

一般的にハイブリッドカーは、エンジンのほかにモーターから駆動力を得ることで、優れた動力性能を発揮する。つまり、双方が組み合わされることによって、総合的なパフォーマンス値はさらなる強化が見込めるのだ。

また、新型エンジンは車体中央に搭載(ミッドシップ)され、シャシーの一部としての機能も担うという。そのため、仮にエンジンを取り外してしまうと、前輪と後輪を接続する部品は一切なくなり前後が分断されてしまう。

そこで課題となったのが、高剛性と重量だ。

この課題を解決するために、エンジンブロックやシリンダーヘッド、カムカバーといったエンジンを形作る主要部品に熱で溶かした金属を鋳(い)型に流し込んで生産する鋳造(ちゅうぞう)製部品を採用。チタン製のコンロッドやF1使用のピストンなど、エンジン内部のパーツは金属の塊からの削り出しとした。

クランクシャフトは直径170mm、長さ775mmのスチール製の棒から加工され、完成するまでに約6カ月を要する。完成したシャフトは、アストンマーティンが77台限定で生産したスーパーカー「One-77」よりも50%のスリム化に成功している

これらによってエンジン単体重量は206kgに抑えられ、かつ、最適な強度を兼ね備えることに成功しているという。

これだけのモンスターカーだけにやはり希少性も高く、生産台数は世界限定150台。気になる予定販売価格はおよそ200万~250万ポンド(約3億~3億7500万円)ともいわれる。ちなみに予定台数は完売で、日本からも11台のオーダーが入っているという。

EV(電動自動車)化が進む自動車業界にすい星のごとく登場する、究極の内燃エンジンを搭載したモンスターマシン。F1カーのようなご機嫌なサウンドが日本にとどろく日を心待ちにしたい。

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