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徹底的なデータ解析がアスリートを強くする! NTTが科学トレーニング新支援技術を開発

科学的知見を生かして選手を強化する時代へ

次々と新たな手法が登場し、日進月歩するスポーツトレーニング。中でも今後重要度が増していくと目されているのが、科学トレーニングだ。そんな中、NTT(日本電信電話株式会社)は3月13日、東レ株式会社とともに開発した機能素材「hitoe(R)」を用いて行った科学トレーニングの実証実験における有効性を発表した。スポーツの未来を担う新たな取り組みをご紹介する。

選手の取り組みを科学的にサポート

昨年、自国開催のラグビーワールドカップ2019で日本代表が初のベスト8進出を果たすなど、日本中を感動の渦に巻き込んだラグビー。

この結果は、ホーム開催のアドバンテージもさることながら、代表選手たちが“史上最も過酷”と言われたトレーニングを耐え抜き、戦術の幅が広がったことも大きいとされている。

特に体格面で海外勢に劣る日本代表が勝利するためには、確かな戦術とそれを確実に遂行できる体力を組み合わせたクレバーな戦い方が必要なのだ。

激しい肉弾戦が繰り広げられるラグビー。強い衝撃に耐え得る体をつくるためには、想像を絶する過酷なトレーニングが行われている

(C)Yoshi-da / PIXTA(ピクスタ)

こうした状況は、何も日本代表に限った話ではない。戦術の高度化・複雑化の波は学生ラグビー界にも押し寄せており、それに伴って近年では学生選手たちに対しても体力に関する要求が増大しているという。

しかし、いかに強靭(きょうじん)な肉体のラグビー選手といえども学生であればまだ体も完成しきっているとは言い難い。そのため、より効率的にトレーニング効果を高められる科学トレーニングに注目が集まっている。

そうした中、NTTと株式会社ユーフォリア、株式会社アシックスはそれぞれの知見を持ち合わせ、新たなトレーニング支援技術を開発。かねてより科学的トレーニング手法を導入してチーム強化の基盤作りを目指していた大学ラグビー界の名門である早稲田大学ラグビー蹴球部協力のもと、その有効性を確かめる実証実験を実施した。
※スポーツデータ分析や新たな管理法を開発するユーフォリアの記事はこちら

トレーニング結果を可視化して効果向上を狙う

選手の状態を客観的に数値化するアスリートモニタリングと、選手のトレーニングに対する主体性を引き出すアスリートセンタードコーチングの両面で構成された今回の実証実験。

「hitoe(R)」を用いて開発された生体データ計測ウェア。快適性が向上したことで、選手が感じる負荷も軽減

まず、アスリートモニタリングに必要な選手のデータを大量かつ安定的に測定するため、アシックスのウェア設計技術を活用した快適性と運動追従性に優れるコンプレッションウェアを制作。そこにラグビー選手特有の筋肉の付き方から導き出した電極配置に「hitoe(R)」を電極として縫製し、新たな生体データ計測ウェアを開発した。

そして、取得したデータを一元管理するユーフォリアのコンディション管理システム「ONE TAP SPORTS」に、NTTの持つ心拍数解析技術の一つを応用。この2つを組み合わせたシステムでトレーニングを行ったところ、ワークロード(仕事量)を客観的に評価できることが確認された。

選手本人の主観に頼る他なかったワークロード指標を、心拍数から推定することで客観的評価が可能になった

一方、アスリートセンタードコーチングでは、NTTが対話研究で培った知見を活用して、選手同士が対話をしながら自分自身で具体的な目標を設定するワークショップ(WS)を実施。

すると、目標記述の具体度とストレングス(筋力)の数値向上に関連性が確認できたという。

WSを続けるほど、目標の具体度が向上。NTTは、WSでの目標設定を通じて選手の行動変容が促され、ストレングスの数値向上が実現されたと考えている

今回の結果を受けてNTTでは、実証された科学トレーニングが将来的には傷害・体調不良のリスクを抑えた効果的な練習のプランニングや、柔軟かつ迅速に意思決定する選手の人間的育成に役立つ可能性に言及。引き続き選手たちの取り組みを科学的に支援する技術の研究活用を進めていくとのこと。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年への延期が発表された東京五輪。もしかすると、新たな科学トレーニング法によって心身ともに鍛え上げられたアスリートが、さらなる感動を与えてくれるかもしれない。

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