
2026.9.29
アイリスオーヤマがソフト&ハード完全内製の清掃ロボット「JILBY」を発売
ロボット開発で培った知見とフィジカルAIで効率化と最適化を実現
アイリスオーヤマ株式会社は、床面の集塵(しゅうじん)清掃を自動で行う法人向けのDX清掃ロボット「JILBY(ジルビー)」を発売。ソフトウエアとハードウエアの開発・製造を完全内製化、製品の企画・開発・製造・販売、さらにアフターサービスまでの一貫体制を実現した。製品品質や供給・サービス体制を強化し、労働力不足への有効な解決手段としての活用を目指す同社のロボットについて解説する。
この記事のポイント
- ソフト・ハードを完全内製化し、ユーザー目線の清掃ロボットを実現
- 現場のさまざまな環境に対応する機能を搭載
- フィジカルAIで清掃業務を効率化・最適化
完全内製により、ユーザー目線の仕様を実現
2020年にロボティクス事業に参入したアイリスオーヤマ。現在、同社のサービスロボットの累計出荷台数は2万5000台を超え、ロボット事業における主要企業に成長している。また、2023年にはソフトウエアの内製化を目的に、ロボット開発を行うベンチャー企業スマイルロボティクス株式会社(現:株式会社シンクロボ)をグループ会社化し、ロボットメーカーベンダーとしての自立を進めてきた。
そうした中、同社がサービスロボット事業で蓄積した知見を生かし開発、7月に発売されたのがJILBYだ。

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親しみやすいデザインの「JILBY」。機体を傾けやすくするためフットステップを大型化し、ロボット底部のブラシなどのメンテナンス性を向上
画像提供:アイリスオーヤマ株式会社
JILBYは、同社初のソフトウエアとハードウエアの完全内製に伴い清掃現場の課題を洗い出したことにより、ユーザーからの要望に基づいたアップデート、導入施設・さまざまな外部システムとの連携、カスタマイズに柔軟かつ迅速に対応できる仕様になっている。
機能・特徴として、清掃完了後は充電ステーションに帰還しバッテリーを自動で充電。着脱式のバッテリーを採用することで、別のバッテリーを入れ替えるだけで連続稼働も可能だ。

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自動充電機能と着脱式のバッテリーを両立した
画像提供:アイリスオーヤマ株式会社
また、同社の清掃ロボットとしてはノーマルモード、パワーモードに加え、清掃中の稼働音を抑えられる静音モードを搭載。店舗や商業施設が稼働している日中の時間帯や、医療・福祉施設などTPOに合わせた柔軟な清掃が可能になった。

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操作性の高い10インチの大型モニターを搭載、同社のクリーナー 事業の知見を生かして集めたゴミをためる紙パックを着脱しやすくした
画像提供:アイリスオーヤマ株式会社
「AIロボティクスプラットフォーム」連携でフィジカルAIを実現
JILBYは、NTT西日本グループが提供する「AIロボティクスプラットフォーム」との連携によりフィジカルAI(ロボットや自動車の物理的センサーを、高度な判断能力を有するAIと統合し、現実世界で自律的に行動させる技術)を実現 、ロボットを活用した清掃業務の大幅な効率化、最適化に結び付けた。

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「AIエージェント」により、タブレットやスマートフォンなどの端末を通じて、ユーザーとロボット間のテキストや音声による双方向のコミュニケーションが可能に
画像提供:アイリスオーヤマ株式会社

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蓄積された清掃データを基にAIが学習し、AIエージェントが最適な清掃ルートや頻度、時間帯を提案。清掃業務の効率化をサポートする
画像提供:アイリスオーヤマ株式会社
この他、周囲の物体までの距離や形状を測定するLiDARセンサーや3Dカメラ、超音波センサー、段差センサー、センサー搭載バンパーなどにより、清掃中も周囲の状況をリアルタイムで把握。人や障害物、段差を検知し、接触や転倒などのリスクを抑制、安全かつ安定した運用が可能となっている。
同社では今後、JILBYにエレベーターやフラッパーゲート、自動ドアなどのさまざまな外部システムと連携できる機能を順次追加予定。
企業の多様な要望、ユーザー目線の開発とサービス提供でロボットの社会実装を加速させ、労働力不足という社会課題の解決に一層貢献していく。

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text:サンクレイオ翼














