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ボタンを押すだけでタクシーがやって来る!「タクシーダッシュボタン」が運用開始

日本初!スマホを介さない配車専用のIoTデバイスが誕生

電車やバスなどと並び、私たちにとって身近な移動手段であるタクシー。電話や専用アプリで自分のいる場所まで迎えに来てくれるなど、その利便性は高い。一方いまだ一般的な電話受付はオペレーターの人数にも限りがあり、すぐに対応できないというケースも多い。そんな中、ユーザーがスマホやPCも使わず効率的に配車手配が行える注目のサービスを、とあるベンチャー企業がリリースした。高齢者でも簡単に利用できるというその仕組みをご紹介する。

ボタン操作で配車手配が完了

“タクシーを利用したいが、そんなときに限って捕まらない”──。そんな経験をしたことがある方も多いのではないだろうか。

国土交通省の調査によれば、平成28年度末(2016年3月31日)の法人・個人を合わせた全国のタクシー車両総数は22万3942台。10年前の平成18年度末(2006年3月31日)の26万7802台と比べて、実に4万台以上も減少していることになる。

また予約時も、インターネットが発達した現代とはいえまだまだ電話受付が多いのが現状だ。しかし、人手には限りがあるため、電話がつながらないことも多々あり、急を要する場合でもタイミングによってはすぐの予約が難しいという状況も生じている。

こうした背景の中、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)を活用して付加価値の高いサービスを提供するモバイル・コマース・ソリューション株式会社が、日本で初めてタクシー専用のIoTデバイス「タクシーダッシュボタン」を製品化。

2019年1月より、つばめタクシー株式会社(新潟県)、タクシーのぱんぷきん(宮城県)、合資会社 北部観光タクシー(沖縄県)、合資会社つきしろ交通(沖縄県)の4社にて、一般ユーザーへ提供、運用をスタートさせた。

サービス提供が開始されたタクシーダッシュボタンは80×129.44×27mmのコンパクトサイズで、しかも操作するボタンは全部でたった3種類。音声案内に加えて液晶に文字案内が表示される極めてシンプルな構造

通販サイトAmazonなどでの採用で知られるダッシュボタンと違い、面倒な操作やアプリの立ち上げも必要なく、ボタンを押すだけで任意の要求ができる新しい仕組みの一つだ。

今回の「タクシーダッシュボタン」は、SIMカード(加入者を特定するためのID番号が記録されたICカード)を搭載することで、スマートフォンやアプリとの連動に加え、Wi-Fiなどの通信手段設定を用いることなく利用できる優れもの。操作は位置は電源ボタンと[1][2]ボタンの最大3カ所のみだ。

例えば、「[1]を押すと自宅に迎車」「[2]を押すと病院に迎車」など迎車場所が2つまで登録可能で、ボタンを1回押せば到着時間・号車番号が液晶画面に表示され、指定の場所にタクシーがやって来る。さらに行き先の登録(任意)も可能。自宅から病院までの往復のように、高齢者や妊婦の定期的な通院の場合、毎回同じ行き先を伝える必要がなく、ボタン操作のみで配車依頼から行き先指定までをオールインワンで済ますことができるという。

利用方法は、サービスを提供するタクシー会社で申し込み手続きをするだけ。手続き完了後、自宅に届いたタクシーダッシュボタンを受け取った直後からすぐに利用できる。

使い方もいたって簡単・シンプルだ

タクシーダッシュボタンからの配車依頼は、タクシー会社の配車受付システムが受信するため、オペレーターによる電話応対が不要で、複数の依頼を同時に受け付けることも可能

また、配車場所は事前登録制のため、電話受付での配車依頼と異なり、住所の聞き間違いなどもなくスムーズに配車を行えるなど、タクシー会社側の人的コスト削減も期待できる。

今回登場した新たなデバイスが架け橋となって、タクシーがより使いやすく、今以上に便利な乗り物へと進化を遂げる日も近いのかもしれない。

(C)Fast&Slow / PIXTA(ピクスタ)

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