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手を添えるだけでスムーズに動く! 世界初の電動スーツケースがクラウドファンディングサイトに登場

坂道や石畳、未舗装路も問題なし!「My SuperCase」が旅行時のイライラを解消

あれやこれやと、気付けばどんどん増えてしまう旅行時の荷物。必要最低限の持ち物だけで生活する人をミニマリストと呼ぶが、旅行という短期間だけでも実践することは容易ではない。そうした中、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」に、世界初の電動スーツケース「My SuperCase」が登場。調達率308%(9月13日現在)を達成する人気の秘密は、指1本で簡単に動かせるという独自のシステムだ。旅行の敵“重いスーツケース”問題を解消した新技術を紹介する。

スーツケースの概念を覆す驚きの新発想

夏休みに出掛けた旅行の疲れも抜けきらぬ9月、軽減税率の問題もあり、おせち商戦が火ぶたを切るなど、早くも年末年始の話題が盛り上がりを見せている。

旅行業界もまたしかり。ことしの年末年始は最大9連休ということもあって、海外旅行の需要が高まる傾向に。定番のハワイや台湾の他、ヨーロッパや北米などの遠方に出かける人も例年より増加すると見込まれている。

海外旅行中に文化や言葉の違いで戸惑うことはよくあるが、それ以上に意外とネックになるのが大きなスーツケースを引きずらなくてはいけないこと。空港に向かうまでの道中やホテル内など、ある程度の日数をかけて、いくつもの都市を周遊する人にとっては毎日が重さとの闘いになってしまう。

人にもよるが、重いものだと30kg以上にもなるスーツケース。フラットな路面なら簡単に扱えるが、石畳の道や傾斜がある道などでは動かすのも難しい

特に寒い国へ出かける際には防寒対策が必須であり、南国に出かけるときより荷物が増えてしまうのは周知の事実。持っていきたいアイテムの数とスーツケースの重さが比例してしまうため、パッキングに苦労した経験を持つ人も少なくないのではないだろうか。

そうした悩みを解消してくれる夢のようなアイテムが、クラウドファンディングサイト「INDIEGOGO」で販売されているという。※サイトはこちら

商品名は「My SuperCase」。ニューヨークのスタートアップ企業が開発したスーツケースで、重さを感じさせることなくスムーズに運べるという代物。

その秘密は、特許を取得した“電動無重力システム”。スーツケースに内蔵されたモーターを動力として、ハンドルに手を添えるだけで簡単に動かせるのだ。

1回の充電で約8km、約6時間の連続使用が可能で、人が歩くスピードに合わせて自動的に速度を調節。手を離すと、なんと自動的にストップする。30度の傾斜まで走行することができ、どんな悪路でも対応可能だという。

手を添えるだけで簡単に動いているのが分かる。芝生の上をスイスイ動く様子は、従来のスーツケースではまずあり得ない

電動スーツケース、飛行機との相性は?

スーツケースといえば、4つの小さな車輪を備えたものがスタンダード。

しかし、「My SuperCase」の車輪は2つ。大型のホイールはスーツケース下部の中央に位置し、電源を入れることで初めてバランスが取れる仕組みだ。

電源を入れていないときは、スーツケースの前後どちらかを床につけることで安定する

歩行時や小走りなどさまざまなスピードに対応できる秘密は、採用しているブラシレスモーターにある。

一般的に使われることが多いのは、ブラシ(電極)とコミュテーター(整流子)の接触によりモーターを回転させるブラシ付きDCモーター。しかし、摩耗による劣化や負荷がかかった際に速度が安定しないなどの欠点があった。

一方のブラシレスモーターは、機械的な接点ではなく磁気センサーで検出した信号を基に回転。摩耗がないためメンテナンスフリーになるのはもちろん、負荷が変化しても安定した速度制御が可能で、低速から高速まで幅広い速度変化に瞬時に対応できる。

また、小型でパワフル、省エネなど、多くの長所を併せ持つ。繊細な動きが必要とされるドローンに採用されることが多い点から見ても、いかに高性能かというのが分かる。

動力となるバッテリーには、リチウムイオン電池を採用。スーツケース上部には、スマートフォンやタブレットへエネルギーを供給するUSBポートも搭載している。

空港で長い待ち時間を過ごす際に心強いモバイルバッテリー機能。また、スーツケース上部にはデジタルスケールも内蔵されているため、荷物預け入れの際に便利

飛行機に搭乗する機会が多い人はもうお気付きかもしれないが、リチウムイオン電池と飛行機の相性は非常に悪い。リチウムイオン電池が過去に発火した経緯を持つことから、大半の飛行機会社では危険物に分類されているのだ。持ち込みは可能だが預け入れは不可というエアラインが多く、慌ててスーツケースの中からモバイルバッテリーやカメラの電池を取り出した経験のある人もいるのではないだろうか。

その点に関してはもちろん対策済み。UL2272という規格を取得したリチウムイオン電池を使用することで、IATA(国際航空運送協会)やFAA(アメリカ連邦航空局)、TSA(アメリカ運輸保安局)の承認を受けているのだ。

UL2272とは、UL(アメリカ・イリノイ州の世界的安全認証機関)が発行した個人向け電動車両の電気システムに関する重要安全規格の一つ。リチウムイオン電池を使った電動アシスト付き自転車や電動バイクの急速な普及に伴って整備された規格で、CPSC(アメリカ消費者製品安全委員会)も認める国際的な安全規格だ。

これに加えて、バッテリーはスーツケース本体から取り外すことも可能。もし、空港で止められた際には、バッテリーだけ機内に持ち込んでしまえば問題ない。

リチウムイオン電池を含めたスーツケースの重さは、26インチタイプの「U-Mov Lite 26”」で約4.8kg、同タイプの別機種「U-Mov 26”」約5.2kg。通常のスーツケースとそれほど変わらない

現在「INDIEGOGO」では、機内に持ち込めるタイプの「U-Carry-On 18”」が$369(日本円で約3万9,939円※9月13日現在)、26インチタイプの「U-Mov 26”」が$569(同約6万1,586円)で販売中。来年4月の発送が予定されている。

出張が多いビジネスマンにはもちろん、プライベートの旅行でも満足度を高めてくれる電動スーツケース。

心強い相棒を手に、世界へ飛び立ってみてはいかがだろうか?

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