エネペディア

「スーパーシティ」を3分解説!

最先端技術を生活に組み込み、地域社会の課題解決を目指す未来都市

エネルギーの注目キーワードを3分で理解!第2回は「スーパーシティ」。よく聞くスマートシティと同じ?違う?最低限知っておきたい「スーパーシティ」のポイントを解説します。

「スーパーシティ」とはAIやビッグデータを活用する技術都市

「スーパーシティ」とは、AI(人工知能)やビッグデータ(更新頻度が高く、種類が多様で膨大なデータ)を活用して、複数の先進的なサービスを生活の中に組み込み、住民目線でより良い暮らしが実現できる都市を指します。

スーパーシティの特徴は、一つの技術やサービスを実験する場ではなく、“複数”のサービスを最適に組み合わせて“生活に組み込む”ことにあります。

そのため、次の3つの要素を合わせ持ったものが、スーパーシティと呼ばれます。

①生活を支える複数分野でデータ連携が行われる
②2030年ごろに実現される未来の社会の生活を先行して実現するため、新しい技術やサービスを生活に組み込む
③住民目線でより良い暮らしの実現を図るもの

エネルギーや交通といった個別の分野に限らず、物流、支払い(金融)、行政手続き、医療・介護、教育、エネルギー・水、環境・ゴミ、防災、防犯・安全といった私たちの生活に関わる全ての分野に広く最先端のデジタル技術を浸透させることが特徴です。

そして、世界では先行している都市もあるものの、この3つを満たした“未来都市”はまだ実現されていません。

出典:内閣府『スーパーシティ解説』より引用

「スーパーシティ」は最先端技術で課題解決を実践する場所

日本には都市部にも地方にも、少子高齢化や過疎、空き家問題といったさまざまな課題を抱えている地域があります。

このような地域の「困っていること」を日本の最先端技術で解決しようとするのがスーパーシティです。

しかし、複数の最先端技術を生活に組み込もうとすると、さまざまな規制が障害になることがあります。

医療ならAI診療、物流なら自動配送やドローン配達、防犯ならロボット監視など、未来の生活を感じさせる多くの技術は、既存の規制に抵触するものも少なくありません。

そこで、スーパーシティを目指すエリアでは、複数分野の規制や制限を同時に取り除き、新しいサービスを実現しやすくできる環境が整えられます。

ここが、これまでの「スマートシティ」との大きな違いです。スマートシティでは、新しい技術を導入するたびに、個別で規制緩和が行われてきました。

日本には、未来都市をつくるために必要な基本技術が数多く存在しますが、これまではそれを実践する環境が整っていませんでした。

どんなにいい技術を持っていても、それを実際に組み込んだ経験が少ないと、その技術への信頼度は高まりません。

日本が持つさまざまな先端技術を実践できる場こそが、スーパーシティなのです。

出典:内閣府『スーパーシティ解説』より引用

「スーパーシティ」はSDGsの達成も狙う

2020年5月に「スーパーシティ法案」が成立し、スーパーシティの実現に向けて日本は大きく動きだしました。政府は、2020年内にスーパーシティのエリア(自治体)を選定すると決めています。

実は、スーパーシティのロゴマークには、SDGs(持続可能な開発目標)のロゴが入っています。

第1回で紹介した日本の「SDGsアクションプラン2020」では、AIやビッグデータの活用に加え、地域活性化や持続可能なまちづくりも取り組みとして触れています。

地域の社会的な課題を最先端の技術で解決し、住民目線でより良い暮らしが実現されることを目指すスーパーシティは、誰一人取り残さないというSDGsの精神を反映したものとも言えます。

世界では、カナダ・トロントやスペイン・バルセロナ、アラブ首長国連邦・ドバイ、中国・杭州市といったさまざまな都市でスマートシティの開発競争が巻き起こっています。

果たして日本は世界に先駆けて、先述した3つの要素を持った日本型スーパーシティを実現できるのか。これからの世界との競争に注目です。

出典:内閣府『スーパーシティ解説』より引用

「スーパーシティ」の気になるトピックス

・道路の照明をネットワーク化!東京・杉並区で「スマート街路灯」の実証実験中
・非接触でウイルス対策にも最適! 世界中に広がるロボットの自律配送サービス
・コンタクトレス配送を実現する自動運転の今

参考:
・内閣府『スーパーシティ
・内閣府『スーパーシティ解説
・「スーパーシティ」構想の実現に向けた有識者懇談会『「スーパーシティ」構想の実現に向けて(最終報告)

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