第1回
2021/09/09
災害対策の課題を集め、予測し、準備する。防災車両開発の最前線
多様化、頻発化する災害に対して求められる特殊車両の今
台風の大型化による家屋の倒壊、豪雨による浸水や河川の氾濫、雨の影響で副次的に発生する地滑り。近年の天候による災害は頻発化、激甚化、そして多様化しており、年を経るごとにその深刻さを増している。天候に起因するものだけに、発災を止めることは容易ではない。求められるのは、多様な災害の可能性を予測し、災害の種類に応じて被害を最小限に食い止め、あらゆる状況から元の状態に戻れる、柔軟性だ。本特集では、「車両」「センサー」「衛星」を活用した3つのアプローチにフォーカスし、これからの防災・減災の在り方を見つめていく。(デザイン:池田太郎)