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後付けでもお家をアップデート!「MANOMA」が実現する安心生活

「そこにいる」ことを知らせる安心感。ソニーグループ発のスマートホームサービスが目指す家の未来

2010年ごろから話題に上がり始めた「スマートホーム」。IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)といった技術を生かした住宅は、住宅メーカーのみならず電子機器、通信、電力とさまざまな業種が参入し、市場でしのぎを削っている。2018年にソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が始めたサービス「MANOMA(マノマ)」も、その一つだ。日本を代表する企業、ソニーグループが届けるサービスとはどのようなものか。その実態に迫った。

スマートホームが今できること

家の中では、話しかけるだけでライトがつき、音楽がかかる。外出先でも、スマートフォンで空調をコントロールしたり、家の様子を見られたり。IoT、AIといった技術と家の電化製品をつなぎ、日々の暮らしをより豊かにする。これがスマートホームだ。

これまでの家とは違った技術を要するため、住宅メーカーだけでなく、電子機器や通信、電力などの異業種から多種多様なサービスやプロダクトが展開されているが、その中から今回は、ソニーネットワークコミュニケーションズが2018年から提供しているスマートホームサービス「MANOMA」に着目した。

同社のIoT事業部 スマートホームサービス部 マーケティング課の桜川智子課長は、MANOMAについてこのように説明する。

「Amazon Alexaを搭載する『AIホームゲートウェイ』やイメージセンサーを搭載した『室内コミュニケーションカメラ』を軸に、お客さまのライフスタイル、家族構成、目的に合わせながら8種類の機器を組み合わせて活用するサービスです」

「MANOMAは生活の不安をなくす『セキュリティー』、快適さを提供する『オートメーション』、自分の時間を作るという意味での『エントランス』、の3つの軸から成り立っています」と桜川課長

※オンライン取材時のスクリーンショット

8種類の機器とは以下のもので、これらを必要に応じて組み合わせ利用する。

1.AIホームゲートウェイ:機器同士の通信をつなぐネットワーク機器
2.室内コミュニケーションカメラ:室内の様子をモニタリングするカメラ
3.スマート家電リモコン:アプリ操作や音声で家電をコントロールでき、温度や湿度も計れる
4.Qrio Smart Tag(キュリオ・スマート・タグ):家族の在・不在の検知など見守りにも使える小型の送受信機器
5.Qrio Lock(キュリオ・ロック):後付けで玄関をオートロック化できる機器
6.Qrio Hub(キュリオ・ハブ):AIホームゲートウェイと玄関が遠い場合などに、スマートフォンで外出先からでも鍵の開け閉めを可能にするネットワーク機器
7.開閉センサー:窓やドアの開け閉めを感知する
8.マルチファンクションライト:センサー、マイク、スピーカーなどを内蔵しコントロール機能を持つ照明機器

8種類の機器でMANOMAは構成される。ユーザーは、全機器を導入するトータルプランや、必要最小限だけを導入するシンプルプランなどから選択できる

画像提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

桜川課長はMANOMAならではの強みとして、「見守り、防犯、手伝いの3つをトータルで提案できること」を挙げる。

「例えば、小さいお子さまがいる家庭なら、Qrio Smart Tagでの見守りが必要でしょうし、Qrio Lockでの不審者侵入予防も欲しいはず。また、高齢者と同居している家庭なら、室内コミュニケーションカメラも付けたい。これらのニーズは通常個別に機器を導入しなければならないことが多いのですが、MANOMAならワンサービスで導入できるのです」

もちろん、AIホームゲートウェイと室内コミュニケーションカメラだけの最小限のところから始めることも可能であり、後から他の機器を追加していくこともできる。

このように、カメラやセンサー、マイクなど家の中にさまざまな機器を配し、それらをつなぐハブと、スマートフォンなどのコントローラーを組み合わせることで、家の管理をネットワーク上で行えるというのが現在のスマートホームの醍醐味だろう。

スマートホームが届けるのは新たな安心

このようなスマートホームサービスを導入する最大のメリットとして考えられるのは、これまで人の手で行っていたさまざまな作業を機器が代行してくれるため、その分時間の余裕が生まれるということだ。

MANOMAで例えると、室内コミュニケーションカメラやQrio Lockを活用すれば、外出中でも家事代行業者などを家の中に招き入れ、自分の不在中に掃除などを済ませておいてもらうことができる。

このように、遠隔操作で自宅の管理ができるため、誰かが訪れる際に必ずしも「在宅」している必要がなくなるわけだ。

Qrio Lockや開閉センサーなどを組み合わせ、新しいカタチの“安心”を届けている

画像提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

ただ、そうなると一つ気になることがある。コロナ禍により人々は外出を控えるようになり、在宅ワークを推奨する企業も増えた。スマートホームの発展、普及に悪影響があったのではないだろうか。

この疑問について同社IoT事業部 スマートホームサービス部 サービス設計課の河村 洋課長は、こう語る。

「それが全く逆で、家の中にいる人が増えたことで、新たな需要につながりました」

「家の中をどんどんセンシングできるようにしていきたい」と河村課長

※オンライン取材時のスクリーンショット

在宅ワークとなり、例えば書斎で仕事をしていても、室内コミュニケーションカメラを備えていれば子どもたちがリビングなど別の部屋で何をしているのかを逐一把握することができる。

また、コロナ禍の利点について、帰宅後の手洗い、消毒、そこからエアコンのスイッチを入れる、といった煩わしい工程をなくすため、出先でもエアコンを起動できるようMANOMAを導入したケースもあるという。

河村課長は新しい需要について、こう表現する。

「私たちが届けているのは、これまでになかった新しいタイプの“安心”なんだと思います」

スマートホームは人間を「時間」と「空間」から解放する

親が遠く離れたところに住んでいるケースは少なくないだろう。これまで親の様子を知ろうと思えば、遠路はるばる会いに行くか、時間に余裕がなければ電話やビデオチャットツールを使って会話をする、という選択肢しかなかった。

「しかし、親が住む家に室内コミュニケーションカメラを設置しておけば、親がそこにいて、ご飯を食べたりテレビを見たりしているのが分かり、すぐに安心を得ることができます」

もちろん、電話などでも両親の近況を知ることはできる。しかし、スマートホームならば、言葉すら交わすことなく元気にしていることが分かる。これが新しい“安心”だ。

電話をかける時間がないような忙しいときにも画面を見て、そこにいることが分かるだけで安心できる。実にスマートだ。時間や空間を共有することに捉われずに済む。

電話やビデオチャットツールで時間を合わせて会話をしなくても、MANOMAを通して「そこにいる」のが分かるだけで安心につながる

画像提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

MANOMAでは、前述の通り8種類の機器を用い、家の中のさまざまなデータを取得することで安心を届けている。河村課長に、MANOMAの今後について伺った。

「今後は機器を増やすというより、今ある8種類の機器でできることを増やしていきたいと思っています」

河村課長は続ける。

「例えば、人感センサーを備えた室内コミュニケーションカメラに顔認証システムを組み合わせて、家族以外の不審者が映り込んだらすぐにアラートを出す、といったことは可能でしょう。今ある機器を増やすのではなく発展させる、という方向で新しいタイプの安心を届けていきたいですね」

個々のプロダクトで見れば、今の時代にとりわけ革新的な印象を抱かないかもしれない。しかし、スマートホームという一元化されたサービスが、アナログに管理し縛られていた我が家の時間と空間から、気軽に解放される手段になることは間違いなさそうだ。

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