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食品ロスからの脱出

 食品ロスからの脱出

毎年世界で作られている食品の約3分の1が捨てられている。量にして13億t(2011年、国際連合食糧農業機関調べ)。これらの過程で排出される温室効果ガス(二酸化炭素換算)は約33億tで全世界の排出量のおよそ8%を占め、水産物を除く食品ロス(フードロス)による経済損失は市場価格で1兆USドルにも及ぶと言われている。日本でも、年間約646万t(2019年、消費者庁調べ)もの食品が捨てられており、一般でも年々「食品ロス」問題に対する意識は高まっている。果たしてわれわれは、この問題とどう対峙していくべきなのか、本特集で解決の糸口を探っていく。(デザイン:池田太郎)