第1回
2019/12/16
「食品廃棄量600万t」はビジネス的に最適解?「食品ロス」の裏にある日本が抱える本当の課題
コンビニや外食産業だけが問題ではない・・・世界、そして日本が取り組む食品ロスの現状とは?
毎年世界で作られている食品の約3分の1が捨てられている。量にして13億t(2011年、国際連合食糧農業機関調べ)。これらの過程で排出される温室効果ガス(二酸化炭素換算)は約33億tで全世界の排出量のおよそ8%を占め、水産物を除く食品ロス(フードロス)による経済損失は市場価格で1兆USドルにも及ぶと言われている。日本でも、年間約646万t(2019年、消費者庁調べ)もの食品が捨てられており、一般でも年々「食品ロス」問題に対する意識は高まっている。果たしてわれわれは、この問題とどう対峙していくべきなのか、本特集で解決の糸口を探っていく。(デザイン:池田太郎)