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電動バイクの黒船襲来! ハーレーダビッドソン初の電動スポーツバイクが日本上陸

最大航続距離235kmを生み出す充電式エネルギーシステムを搭載

東京都が2030年までにガソリン車の新車販売をゼロにする方針を打ち出すなど、近年は乗り物の電動化に向けた動きが活発になっている。そうした中、ハーレーダビッドソン ジャパンが世界初の量産電動スポーツバイク(ハーレーダビッドソン ジャパン調べ)「LiveWire」(ライブワイヤー)の日本モデルを発表した。今回は、電気のみをエネルギー源とするこの新しいモーターサイクルの詳細をお届けする。

二輪業界に押し寄せる電動化の波

EV(電気自動車)化へと自動車業界が舵を切る中、昨年は本田技研工業株式会社の「BENLY e:(ベンリィ イー)」シリーズのリース販売がスタートしたように、二輪業界にも電動化の波が押し寄せている。
※ホンダの商用電動バイク「BENLY e:(ベンリィ イー)」に関する記事→「ホンダが示す電動バイク普及への確かな道筋! バッテリーは”充電”から”交換”する時代へ

日本の現状を見てみると、125cc以下の原付第一種および第二種が占める市場シェアは60%以上。これらはビジネスユースされているケースも多く、電動バイクを普及させる上でもスクーターモデルを発表するのは合理的に思える。

一方で、よく耳にする二輪離れだが、実は大きくシェアを減らしているのは50cc以下の原付第一種であり、趣味性が高まる大型バイクはむしろ上向き傾向にあるという。つまり、二輪の電動化をより加速させるためには、排気量の高いモデルにおいても電動バイクの拡充は必須といえる。

そうした中、ハーレーダビッドソン ジャパンは昨年12月3日、2019年より海外販売をスタートしている「LiveWire」(以下、ライブワイヤー)の日本モデルを発表。同日より国内予約販売を開始した。

日本モデルのカラーリングはオレンジヒューズ(上)とビビッドブラック(下)の2種類。車両価格は349万3600円(税込み)

ゼロヒャク加速がわずか3秒!スーパーカー並みのハイスペック

電動バイクである「ライブワイヤー」はガソリン車とは異なり、スロットルを開けた瞬間から100%のトルクを発揮する。

停止時から100km/hまでにかかる時間(0-100加速)は約3秒というから、もはやスーパーカー並みの性能だ。加えて、変速機を搭載していないため、アクセルワークのみの簡単な操作で誰でも最大限のパフォーマンスを引き出すことが可能。

そんなハイスペックな「ライブワイヤー」の心臓が、最高出力75kW、最大トルク114Nmの電動モーターと、15.5kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーを組み合わせた「H-D Revelation 電動パワートレイン」だ。

電動モーターはシャシー下部に配された銀色のケース内に格納し、その上の車体中央に高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載。その他、起動用の電力を供給するサブバッテリーも完備する

電動モーターは、ケース内に縦置きされたモーターをベベルギア(傘形の歯車)によって横軸に変換させ、ドライブベルトからリアタイヤに動力が伝わる仕組み。もちろん排気ガスは一切排出しない。

そして、電動モーターを動かす高電圧リチウムイオンバッテリーは、減速時などスロットルを開けていない走行時にはモーターを発電機として充電する回生ブレーキとしての機能も備えている。この充電式エネルギーシステムの採用によって、満充電時には最大約235kmの走行が可能になるという。

また、「ライブワイヤー」は給電口を2カ所備えており、普通充電に加えて急速充電規格・CHAdeMO(チャデモ)にも対応。電動バイクのネックとなる給電だが、サービスエリアやパーキングエリア、道の駅など、外出先でも行えるため、よほどのことがなければ充電が切れることはないはずだ。

タンクに備える給電口は普通充電に対応。残量0の状態からおよそ12時間半で満充電が完了する

シート下に配された給電口はCHAdeMOに対応しており、約40分で80%、約60分で100%の高速充電が可能

ちなみに「ライブワイヤー」の運転には大型自動二輪免許(AT限定含む)が必要となる一方で、現行の道路運送車両法の規定ではガソリン車の250cc未満と同じ扱いとなり車検は不要。EVバイクへ乗り換えることで維持費が軽減されるのであれば、経済的にも大きなアドバンテージといえる。

スクータータイプの電動バイクが主流の日本に今回導入されたスポーティーな「ライブワイヤー」。

今後も環境に優しく魅力ある電動バイクが続々と登場することに期待したい。

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