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BMWが電動化戦略の柱となる最新コンセプトカーを公開!見据える車の未来が明らかに

12のEVを含む25車種に電動技術を搭載

EV(電気自動車)と並ぶ自動車業界のトピックスである車の自動運転化。車移動の概念すら変えてしまう夢の技術の実現が目前となっている。BMWが発表した最新コンセプトカーから、車の未来をひもといていく。

未来志向のSUVにも流れるBMWの血脈

BMWは先ごろ(9月16日)、次世代EVコンセプトカー「BMW Vision iNEXT(ヴィジョン アイネクスト)」を公開した。

洗練されたエクステリアで登場した「BMW Vision iNEXT」。未来志向のキャラクターであることが一目で分かる

BMWは、2025年までに25車種の電動車両を投入する電動化戦略を2017年に発表済み。まず2019年にMINIブランドへEVを、2020年にはEVクロスオーバーSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)「BMW iX3」を投入するロードマップを描いている。

今回のBMW Vision iNEXTはその次の展開。2021年の市販を目指す「BMW iNEXT」の姿を具現化したコンセプトカーだ。

BMWの象徴とも言えるフロントのキドニー・グリルはEVになっても健在

公開されたBMWのフロントマスクには、BMW伝統のキドニー・グリル2つをつないだ大型のダブル・キドニー・グリルを採用。

フロントグリルは本来、エンジンやラジエーターの冷却を主目的とするため、エンジンを持たないEVでは不要とされる。しかし、BMWは各種センサーを装着する”インテリジェンス・パネル”としての役割を与えることで、EVにもキドニー・グリルを継承させた。

エンジンを持たないことで、限られた車内スペースをより広く活用できるのもEVの特性の一つ

車体は「BMW X5」と同程度のサイズ感(全長4910mm、全幅1940mm、車高1760mm)であると想定されるが、エンジンルームが不要になるEVの特性を生かして車内スペースを拡張し居住性を向上。また、前後の窓を隔てるBピラーをなくすことで左右のドアは観音開きとなり、スムーズな乗降が可能になっている。

さらにこの「BMW Vision iNEXT」では、ドライバーが運転する”ブーストモード”と完全自動運転の”イージーモード”、2パターンのモードを搭載。

ブーストモードでは、ゼロ・エミッションの電動パワートレインにより、パワフルかつ静かな走行を楽しむことができる。

一方、イージーモードを選択すると、ステアリングホイールが少し引っ込み、アクセルペダルが収納され、よりオープンな雰囲気に変化。移動時間を仕事や娯楽、リラクゼーションとして効率的に活用する場となる。

「BMW Vision iNEXT」のコックピット。イージーモードではディスプレイが“調査モード”に切り替わり、搭載されるAI(人工知能)によって搭乗者の関心のあるスポットや付近のイベントが表示される

なお、今回一部メディア向けの公開となったBMW Vision iNEXTは、11月30日(金)~12月9日(日)に開催されるロサンゼルスモーターショー2018にてワールドプレミア公開を予定している。搭載する自動運転技術など、さらなる詳細の発表があるのか続報を待ちたいところ。

今後は、自動運転化に対応する法整備や航続距離という課題をクリアする必要がある。だが、後者については「BMW iX3」のコンセプトモデル「BMW Concept iX3」において、WLTP(乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法)サイクルでの航続距離は400km 以上としていることから、同程度の水準は確保されるものと考えられる。

いよいよ現実味を帯びてきたEV中心の社会&完全自動運転へ向けた技術の実用化。自動車の在り方を変えてしまう未来が、すぐそこまで来ている。

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